御祭神：天照大御神、大物主神（おおものぬし）
天照大御神は伊勢の神宮の神様、大物主神は四国讃岐の金刀比羅宮の神様です。

【歴史的な歩み】
元亀元年（1570年）から祀られていると伝えられていますが、志村家に代々伝わる古文書によると、今からおよそ290年前即ち1711年以前に、伊勢山の地に神明社があった事が記されています。

その文によると「崇源院（すうげいいん）様（徳川二代将軍秀忠の正室）ご繁栄の砌、祈祷所として当村鎮守大神宮を勧請致し、これまで年々伊勢踊、神事祭礼、湯立、神楽等仕え来たり当村の鎮守に御座候」と記されています。その後、文政九年（1826年）伊勢山の地に志村文之丞によって四國金刀比羅宮（しこくことひらぐう）の祭神をこの地に勧請し、神明社・琴平社の合社が再建されました。これが琴平神社の起こりであります。


昭和55年、崇敬者による金刀比羅神の崇敬の思潮が強く打出され、社名を琴平神社と改称。祭神は大物主神（別名を大国主命とも称す）でありますが、神明社と琴平社の合社相殿（ごうしやあいどの）のお宮であったため右側に天照皇大御神（あまてらすすめおおかみ）を左側に琴平大神をお祀り申し上げました。神座は別々の神座となった珍しいものです。

本殿の境内の手水舎（ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ）を担った山伏姿の石像は「がまんさん」と呼ばれ地域の人々の信仰をあつめています。 昭和47年以降、王禅寺東5丁目に参集殿、琴平社奥社、御札授与所、社務所、儀式殿、東屋等が次々に築かれ、又境内附属の石像物も建造され、庭内は四季折々の花や樹木が配属されていて、参拝者の憩の場所ともなっています。
尚、境内には弁財天社（銭洗い弁天）、稲荷社があり、年々参拝者の数が増えております。