永代供養墓とは
永代供養墓とは、寺院や霊園が、故人の家族や親族(お墓を守る方、お墓を継ぐ方)に代わって、故人の遺骨を永代または一定の期間ご供養、管理するしくみを持つお墓のことです。個人で管理するのではないため「跡継ぎがいがいないために無縁墓として遺骨が処分される」ということがありません。ひとつの大きなお墓を複数人で使用するのが一般的で、施設の様式、納骨の方法、供養の内容によって様々な種類があります。
永代供養墓を利用する方の多くは、次のような背景があります。
1.お墓の継承(跡継ぎ)に不安がある
(例)
- 子供がいない
- 子供は嫁いだ娘のみ
- 子供の住まいがお墓から遠い
2.経済的な負担を軽くしたい
(例)
- お墓を建てるより安い予算で済ませたい、と考えている
- お墓を守るためにかかる費用が高いと感じている
3.今あるお墓には入れらない遺骨がある
(例)
- 遠い親戚の遺骨を預かった
- 「別のお墓に入りたい」という故人の希望を尊重したい
注意点
永代供養墓とよく似た施設様式や納骨方法であっても、故人の供養を行わない施設もあり、その場合は「合同墓(ごうどうぼ)」「合祀墓(ごうしぼ)」「合葬墓(がっそうぼ)」と言った名称がついていることが多く、供養を希望される方は注意が必要です。なお、そういった施設でも無縁墓として埋葬者の遺骨を処分することはせず、一定期間または永代にわたって管理するのが一般的です。