お墓について
お墓とは、ご先祖様を祀り故人を偲ぶ場所であり、古き良き日本の風習を子や孫の代に伝えていく大切な場所でもあります。感謝の気持ちを表し供養することで、ご先祖様は恩恵をもたらしてくれるとされています。本来お墓の承継は、「先祖の祭祀を主催する人が承継する」と法律で定められており、承継者を事前に指定しておくか、地域の慣習に従う場合が多いです。
お墓を継ぐ立場にない人は、
一家のお墓を建てることが必要となります。
墓地と墓石の関係
一般に「お墓を建てる」と言いますが、家を建てる際に土地と建物があるように、お墓も墓地と墓石の両方を揃える必要があります。お墓の土地部分が墓地にあたりますが、土地の所有権ではなく永代使用権を取得するかたちとなります。建物部分が墓石にあたり、石碑(家名を彫る所)と外柵(巻石)と呼ばれる周りの石で成り立っています。
墓地と墓石は家で言う
土地と建物と同じような関係なんです。
お墓を建てる時期
- 仏様がいらっしゃる場合
- ・四十九日の法要に間に合うように。
・または一周忌や新盆までが一般的。
- 生前にお墓を建てる寿陵(じゅりょう)の場合
- ・建てる時期は人によってさまざま。
たとえばお彼岸、御自身のお誕生日、記念日などの節目に。
お墓は完成まで、通常は三ヶ月程度かかります。納得のいくお墓を建てるために、時間に余裕を持って検討することをおすすめします。
縁起のよい寿陵(じゅりょう)
生前にお墓を建てることを「寿陵」といいます。「寿陵」は古くから「長寿」「子孫繁栄」「家内円満」の3つの果報を招く縁起の良いこととされており、聖徳太子や昭和天皇も「寿陵」です。最近では跡を継ぐ家族に負担をかけないようにとの配慮から「寿陵」が一般的になってきました。