お墓に納骨する
誰かが亡くなってお墓を建てた場合、まずしなければいけないことは「納骨」です。納骨する際は宗教儀式を伴う「納骨式」を行います。日取りに関しては、四十九日法要や一周忌法要と一緒に行うことが多いようです。
また、納骨のためには普段は閉じられている納骨棺(カロート)のふたを開けるため、事前に石材店や墓地の管理者に連絡しておきましょう。火葬場で渡された埋葬許可証は納骨の際に墓地の管理者へ提出します。
納骨する前に開眼法要をする
新しくお墓を建てた時は、「開眼法要」を行います。「開眼」し、故人の魂を迎え入れることで、墓石は礼拝の対象となります。多くの場合、納骨式と併せて行うことが多いようです。
なお、「開眼法要」は宗教によっては「魂入れ」「建碑式」「竣工祭」などと呼ばれることもあります。
埋葬者(遺骨)の名前を彫刻する
どなたかが亡くなくなり新しくお墓を建てた場合は、建立と同時に亡くなった方の没年月日や戒名も刻みますが、すでにある墓に入る場合は、新たに追加で彫刻しなければいけません。
和型のお墓は棹石の側面に、洋型のお墓は棹石の裏面に故人の戒名・没年月日・俗名・享年(行年)などを刻みます。墓誌を建てている場合は墓誌へ刻みます。このような彫刻は、お墓を建てた石材店に頼むのが一般的です。納骨までには完了するように、余裕をもって連絡しましょう
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納骨にあわせて準備するもの
本位牌
お位牌は、四十九日法要の際にそれまでの白木の位牌から本位牌(塗り位牌・板位牌)への切り替えを行います。新しい本位牌は、菩提寺の住職に魂入れの儀式である「開眼法要」をお願いします。四十九日法要にあわせて納骨する時は、お墓と一緒にお位牌の魂入れをすることが多くなっています。
骨壷
大切な故人を想い、特別な骨壷を用意して供養したいという方は、納骨前にご遺骨を移し替えることもできます。(火葬場によっては骨壷を持ち込めない場合は、後から移し替えをお行います)
手元供養品
近年、大切な故人をいつまでも身近に感じていたい方が専用のペンダントやミニ骨壺で行う、手元供養という新しい祈りの形が広まっています。一般的には、お墓への納骨する前に手元供養品を揃えて納めますが、納骨の際に小さな骨袋などに取り分けておけば、納骨の後でもゆっくりと手元供養品を選ぶことができます。)