摂政九条道家が、奈良における最大の寺院である東大寺に比べ、また奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようと「東」と「福」の字を取り、「東福寺」となずけたそうです。
嘉禎2年 （1236年）より建長7年（1255年）まで実に19年を費やして完成しましたが、元応元年（1319年）、建武元年（1334年）、延元元年（1336年）と相次ぐ火災のために大部分を焼失しました。被災後４ヵ月目に復興に着手し、再び20余年を経て完成します。建武被災の直前にはすでに京都五山の中に列せられていましたから，再建後の東福寺は完全な禅宗寺院としての寺観を整えることとなりました。明治にも火災により、仏殿・法堂（はっとう），方丈，庫裡（くり）焼失しましたが、昭和9年（1934年）に落成。
現在の本堂、方丈、庫裏などは明治以降の再建だが、国宝の三門をはじめ、東司（便所）、浴室、禅堂などは焼け残り、中世の建物が現存しています。

引用：東福寺ホームページより